韓国ソチプ旅行記episode2。ソウル・スウォン・江華島・DMZツアーの韓国旅行記。
 韓国旅行記 Day6 DMZ

DMZツアー
韓国旅行の目玉の一つに北朝鮮モノがある。
映画にもなったJSA、板門店、第3トンネルとDMZなど、オプショナルツアーは大きく3つに分けれる。簡単に言うと、DMZと呼ばれる非武装地帯のなかに、共同警備区域のJSAがあり、その中に板門店という建物がある感じだ。一般の韓国人は行くことが許されておらず、国境ツアーは外国人特権であり、韓国と日本の正規旅行代理店でしかオプショナルツアーを申し込みできない。

この日、参加したツアーは仁川国際空港の1階にある旅行相談所で見つけた無料のDMZツアーだった。ツアーには、空港とDMZの往復バス・英語ガイド・第3トンネル・自由の橋が含まれていた。普通は70,000ウォンくらいするはずのツアーだと思う。(日本の旅行業者だと9,000円以上はするかも)AM9:00前に空港に集合したのは、10人くらいの白人旅行者と、3人の日本人旅行者だけだった。一同バスに乗込み、一路北朝鮮国境を目指した。

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仁川空港のTourist Info

プロパガンダビル
集合がAM8:00に空港だったため、連日歩き疲れていた身にはキツかった。
そのせいで、バスの中で眠い眠い。アクセントの強い韓国人ガイドの英語を適当に聞き流しながら、ウトウトした。

仁川空港を出発してから1時間以上たっただろうか、国境沿いの川を平行してバスが進んだ。窓の向こうに見える茶色の寂しげな土地が北朝鮮との事。まるで野原だ。そのなかにポツポツとビルが建っているが、ガイドによるとプロパガンダ作戦のひとつらしい。偽の街にビルを建てることで国力を示しているつもりらしい。もしかして本当にハリボテかも。段ボールかも。

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DMZへの道中
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Imgingak(イムジンガ)
ツアーが最初に到着したのが、イムジンガというところだった。
フェンスの向こうはお隣の国みたいなところで、迷彩服を着て銃をかついだ軍人もいた。

イムジンガには平和を祈るモニュメントが、いたるところに置かれている。
そのくせ、戦車やロケットも野外展示されていた。普段なかなか見れない(見たくない)ミサイルは、予想以上に大きい。長さは2メートル以上はあろう3本のミサイルが空に向かって今にも発射されそうな姿勢で置かれていた。ツアー客はめいめいに戦車や戦闘機のまえで写真を撮り、その後バスは第3トンネルへと出発した。

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Imgingakの兵士たち
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テポドンってこんなの?
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The 3rd Tunnelor(第3トンネル)
マックウィーンの大脱走よろしく、北朝鮮軍が掘り進んだ地下トンネルが国境地帯にあることをご存知だろうか?現在、その3番目のトンネルが韓国側の観光ポイントになっており、ツアーは実際にトンネル内を突き当りまで歩いた。

トンネルの入口で安全用のヘルメットをかぶり、キレイに舗装された傾斜を下りていくこと10数分。けっこう距離があったが、すぐにごつごつした岩肌のトンネル本体に着いた。そこから平行に、ほぼ一直線にすすみ突き当りまで行って引き返す(突き進みたくない)のが第3トンネルツアーの内容だ。トンネル内は高さが180cmくらいのところもあり、実際ヘルメットがデコボコの天井に当たるくらい低く、中腰で歩いたりした。ところどころ壁にある黄色は、ダイナマイトの跡とのこと。ガイドの後を皆ぞろぞろついて歩きながらの地底ツアーの後、隣接する小さな博物館を観光して、いよいよ北朝鮮を眺めるドラ展望台へと向かった。

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第3トンネルへの案内板
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第3トンネル内
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Dora Observatory(ドラ展望台)
イムジンガ、第3トンネルより軍人の数が多い気がした場所。北朝鮮を見渡せるドラ展望台は、ぶっちゃけ高台につくられた自然の展望台だ。ソウルタワーみたいな塔はなく、階段を上る必要もない。バスを降りて迷彩模様の建物の脇をすすむと、壁際に望遠鏡が並んでいるところだ。

望遠鏡の手前の地面には黄色の線が引かれている。
写真撮影は、線の手前からしか許可されていないためだ。
実際、望遠鏡のところから撮影している外国人もけっこういたが、軍服着た人がうろうろ歩いている中での隠し撮りは、小心者にはスリル満点すぎ。

ドラ展望台から眺める北朝鮮は、まるで野原。てんで野原。何もない。ビルもないし、平野があり山がうっすらとみえるだけ。韓国人の友達のほとんどが、「何しに行くの?」と聞く理由が分かった。とはいえ、「そこに何があるのか」ではなく「そこで何が行われたのか」という歴史的な背景に対する好奇心を持つ人も多いはず、百聞は一見にしかずというわけで。

北朝鮮を拝んだ後、展望台に隣接する講堂で、兵士による英語ガイドがあった。聴衆に向かって立つ兵士の後ろは一面ガラス張りになっており、一同北朝鮮を眺めながらDMZやJSAなどについての説明を聞いた。ツアーガイドより聞きやすい英語だった。

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写真撮影は黄色の線の手前から
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北朝鮮側を眺めて
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DMZの見張り台。
サザエさんのエンディング風
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Freedom Bridge(自由の橋)
ドラ展望台を出発して自由の橋へと向かうバスの車中で、ガイドが鉢巻のように長い紙を配った。平和のメッセージを書いてほしいとの事。

こういうメッセージは何と書いていいのか悩む人いるでしょ?実際、そちぷは割とすぐに「Many peace for everybody forever」とか文法も気にせずスラスラと書いたのだが、隣の席のミエ嬢(天然)が悩んでいる。コレを読む本人は「悩んでなかった」と言うかもしれないが、どう思い出しても悩んでいた。いいフレーズをひねり出していた。そうこうするうちに、自由の橋に到着。

バスを降りてガイドの後ろをぞろぞろ歩いていくと、自由の橋と刻まれたプレートが木製の橋の上に置かれていた。橋の長さは小学校のプールくらいだが、この橋の反対側は鉄格子で封鎖されていた。その鉄格子に平和のメッセージや国旗が無造作にくくりつけられていた。鉄格子の向うには線路があり、実際どこに行くのか分からないが鉄道も走っていた。

世界で最後に残された分断国家、大韓民国と北朝鮮人民共和国、その最前線を見れる機会と言うのは限りなく少ない。テレビや雑誌では軍事的理由でNGで、しかも外国人特権でしか行けないところだ。そういう旅行者でしか出来ないことを、旅先の国のためにすることは多くのトラベラーが賛同する事かもしれない。ペ・ヨンジュンを追いかける日本人観光客がついでに国境ツアーに参加すれば、あの鉄格子はあっという間にメッセージで埋まるんだろうなと思った。

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自由の橋
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平和のメッセージを
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どこに行くやら?
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無料DMZツアーを振り返って
結果的に、満足した内容。イムジンガ、第3トンネル、ドラ展望台、自由の橋に行けて、無料だったし。あえて難を言えば、ガイドの英語。実際、語学留学する学生の中にはもっと上手に話す学生もいる。もしかして、英語ガイドの実習のために無料なのか?と思ったくらいだった。ガイドっぷりも、元スッチーのミエ嬢(天然)は駄目ダシ連発していたし、そうかも知れない。

ちなみに無料ツアーは、空港のTourist Infoで発見。
節約トラベラーはそこんとこチェケラ!

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DMZツアーの道中にて
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九老(グロ)にて
DMZツアーを昼過ぎに終わり、空港でおにぎりランチをすませ、夕方再びCOEX Mallのある三成(サムソン)に出掛けた。この日は学校帰りのスーのガイドを聞きながら軽く散歩した。PM6:00過ぎ、九老(グロ)でヤン(見た目フィリピン系中年、テニスはコーチ級)と会うためサムソンを後にした。

サムソンを出発して地下鉄で約1時間、工場の街・グロに到着した。そこでジョン・ウーとヤンと待ち合わせた。ちなみに2人は初対面。LGで働くヤンは三十路手前で、ソウル大学生ジョンとは年齢さが5以上あるはず。とりあえずヤンのお気に入りの定食屋で夕食にした。

パジャン(海鮮チジミ)やビビンバをオーダーしてくれた。実はこの定食屋は毎回ヤンと会うたびにつれて来られるところで、普通の店とちょっと違う。例えば、ビビンバと言っても、前回はボリビビンバというおかゆ風の麦飯だったりした。よく分からないが、庶民の味といったところのようだ。そんな定食屋で美味いのが、パジャンだ。ゲソと野菜をふんだんに使ったチジミが美味い。来るたびに毎回食べても飽きないくらい好きだ。

夕食の後、ミエ嬢は韓国人元同僚の新郎を拝みに行くことになり、ヤンはいつも5時起きで始業までするテニスのため、早々に別れた。(ヤンは超早起きなのだ)というわけで、ジョンとサシで飲むことにした。落星岱(ライン#2、駅#227)へ向かった。

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定食屋にて
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ビビンバ
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落星岱の居酒屋にて
その居酒屋はテーブルが10もない小さなところだった。
普段はサムギョムサル(豚の焼肉)をつつきながら友達と飲むと言うジョンだが、この日はパジャンやビビンバを食べた後だったので、軽い食べ物をオーダーしてくれた。アナゴの蒲焼を。日本語でも韓国語でも穴子はアナゴというらしい。テーブルの網の上で美味そうな色に焼きあがったアナゴは美味い。実際、美味すぎてほとんど一人で平らげてしまった。酒も美味かった。ドンドンジュは苦手だが、この日飲んだのは、百蔵酒というラベルの梅酒のようなやつだった。これが美味い。ソジュより美味いと思う。あっさりしており、ほのかに甘みのある味でどんどん飲めた。

もともとジョンとは昨日会ったばかりなのだが、お互い共通の留学友達を介して話を聞いている間というわけで、話のネタが尽きることがない。地元のおっちゃんたちが物珍しそうにチラチラと英語で話す2人を見るなか、あっという間に2時間くらいすぎた。PM11:00過ぎに居酒屋をでて駅へと向かう途中、インターネットカフェに立ち寄り、結局明洞の宿に帰ったのはPM12:00を過ぎていた。冷水のシャワーを浴び、コーヒーを一杯飲んで、NHKを見るうちにぐっすり眠れた。

日本帰国まで残り2日。明日は江華島の世界遺産を目指すぞっと。

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アナゴの蒲焼
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美味、百蔵酒(ベクセジュ)。
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