韓国ソチプ旅行記episode2。ソウル・スウォン・江華島・DMZツアーの韓国旅行記。
 韓国旅行記 Day1 ソウル

2度目の韓国入国
11月11日昼過ぎ、アシアナ航空で仁川国際空港に到着。大阪からソウルまでのフライトは約2時間。 11月のソウルは日本の冬のような感じだと思っていたが、晴れ時々曇りのソウルは予想以上に暖かい。ダウンジャケット持ってこなくて正解だった。 数週間前に初めて訪れた韓国だが、今回が2度目の韓国旅行。空港到着から何かと違う点があった。

まず、入国審査が長蛇の列。11月上旬の韓国は旅行客が多いためか、今回は30分くらい並んだ。 前回(9月末のチュソク)は、並んだ記憶がないのに。それにしても中国人が多い。 毎回思うが、なんで大阪からソウル入りする飛行機に中国人があんなに多いのだろうかと不思議だ。

次に、お迎えなし。むしろ1日遅れでソウル入りする相棒のお迎えをする段取りだ。我ながらたくましくなったもんだと思う。 全ては、前回の初めての韓国旅行でVictoria留学時代の友達にみっちり叩き込まれていたおかげだ。 地下鉄の乗り方、地理感とか。見た目も韓国人とか中国人面と言われたこともあるくらいだし、 今回の旅のために密かに韓国語もパワーアップさせていたので、むしろ絶好の機会。 ヨギヨ~ムルジュセヨ、とかチョウム ベッケスムニダとか。ふふっ、どっからみてもコリアンじゃろ?と妙な自信も。 とにかく、ひとり到着ゲートを抜け、その前にあるTourist Infoにむかった。

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韓国上空
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アシアナ航空の機内食

インチョンのツーリストインフォとソウル駅のジャンボロッカー
仁川国際空港の到着フロアには、ざっと5つの旅行者相談所(Tourist Info)がある。 ホテル探しとか、空港から明洞や仁寺洞までいくバスの乗り方とか色々教えてくれるところだ。 ホテル探しのため2箇所に行ってみたが、どちらにも英語・日本語に対応するスタッフもおり、韓国語が出来なくとも事足りて便利だ。 特に節約したい人はチェックする価値ありで、実際今回の旅行では、DMZツアー(70,000ウォン相当)に無料で参加できた。 現地ツアーで約7,000円だが、日本の旅行会社のオプショナルツアーだと9,000円くらいするツアーなので、ラッキーだったと思う。とにかく得して満足。 Tourist Infoは空港内至る所にあるが、日本からフライトの到着ゲートの近くにもある。 そこで、目ぼしいホテルの情報をもらい、ソウル駅へバスで向かうことにした。

ソウル駅にはスーツケースが入るコインロッカーがある。 地下鉄ソウル駅とKTX(韓国の新幹線)ソウル駅はつながっている。 KTXの方にLサイズのスーツケースが入るコインロッカーがある。 ホテル探しが必要だったので、ここでいったん荷物を置いて身軽な格好で出掛けることにした。

他の地下鉄駅にもコインロッカーはあるけど、さすがにスーツケース級はほとんど見かけない。 ちなみに、コインロッカーは1回約1000ウォンから。大きさによって料金は違う。 注意する点として、スーツケース級のロッカーは数が限られている。 例えば土日の昼とかだと空きがないかもしれない。 その場合、あえて書くが、KTXソウル駅のTourist Infoのスタッフに頑張ってお願いすれば助けてくれる可能性もなきにしもあらず。 実際めちゃくちゃお願いして、もう一押しだった… ちなみにロッカーは地下鉄駅からKTX駅への入口と、KTX駅奥の3番出口そばの2箇所にあった。

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到着ゲートの前の様子
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Tourist Info(仁川空港)
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一般エアポートバス
仁川空港からソウル駅まで700円で。
仁川空港からソウル市街地までは車で1時間くらいかかる。 新しいソウルの空の玄関は、ぶっちゃけ辺鄙なところにある。 2004年11月現在、線路もなく、バスかタクシーが交通手段だ。 ツアー客は空港からの交通手段を気にしなくてもいいけど、個人旅行者はちがう。 スーツケースを転がしてバスと地下鉄に乗り継いで、とりあえずチェックイン。 なんだか大変そう。とりあえずタクシーでホテルまで行きますか?という人もいると思う。

でも空港からバスでソウル駅まで約1時間。 700円(7,000ウォン)で行けるので、タクシーと比べると相当お得だ。 空港バスには2種類がある。 例えばソウル駅までだと12,000ウォンの高級バスと、7,000ウォンの一般バスだ。 ルートは多少違うが、車内は「間違い探しか?」というくらい似ている。 滞在中に両方乗ったが、高級バスは確か英語アナウンスがあっただけだと思う。

迷うことなく一般バスをチョイスして、一路ソウル駅へ。 ソウル駅までの道中約1時間、爆睡モードにはいった。 しばらくマリオネットばりに首をグルングルンとゆらしながら、居眠りした。 おかげで、南大門が見えてくるころにはしゃきと目が覚めていた。 ソウル駅地下鉄入口前で降りて、バックパックを置きにKTXソウル駅のコインロッカーを目指した。

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ソウル駅行き一般バス(7,000ウォン)
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南大門を過ぎたところでバスを下車
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ソウルKTX駅にて電話でホテル探し
南大門を過ぎ、地下鉄ソウル駅への入口の横でバスを降りた。 そのまま階段を降りて、KTX駅へいく地下通路で、ぷ〜んと匂いを放つ路上生活者たちがいた。 地下鉄駅内でぐて〜としている年配の乞食たちに、若い警備員が韓国語でなにやら立ち退くように言っていた。 横目で見ながら通り過ぎ、Java Coffeeの前のKTX駅へと続くエスカレーターを上った。

金曜昼下がりのKTXソウル駅は、そこそこ人がおり地下鉄駅との通路ドアはひっきりなしに開閉を繰り返していた。 ドアを過ぎたところのコインロッカーで、運良く空きを見つけることが出来た。 予想以上に、ロッカーが埋まっており、残りは3つくらいしかなかった。 バックパックをロッカーに入れて、電話でホテル探しをすることにした。

ところが、仁川空港で教えてもらったホテルに電話をかけたが、つながらない。 別のところにもかけても、韓国語でボソボソいって英語が通じない。 英語のパンフレットを配っていても、電話応対は英語じゃないらしい。 結局、宿探しは後回しにした。天気のいいうちに観光に出なければと。

KTX正面のドアからでて、階段をおり赤レンガ駅舎の方へ少し歩いた。 写真を少し撮り、すぐに地下鉄駅の階段をおり景福宮に向かった。

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旧ソウル駅
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地下鉄ソウル駅
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ソウルの地下鉄
ソウルのメトロマップは東京の地下鉄みたいだ。 東京よりはシンプルとは言え、さすが世界屈指の地下鉄大国・韓国の首都で路線が多い。 ハングルも読めないし、地下鉄もほとんど使ったことのない人には大冒険のはず。 間違いなく実家のおかんは路頭に迷うだろうよ。

しかも料金もカナダ・バンクーバーのようなゾーンシステムを採用しており、どの駅から値段が変るのかが分かりづらい。 ソウルだけでなくプサンの地下鉄も、日本のように例えば大阪駅から京都駅までは1000円のように運賃がきまっていない。 例えば明洞からソウル駅まで2駅分の運賃と、ソウル駅から東大門運動場まで4駅分の運賃は同じ900ウォン。 つまり、同一のゾーン内だと駅数に関係なく均一料金となるわけだ。

ただし切符の買い方は簡単。特に明洞とか仁寺洞の駅員は日本語で値段を言ってくれたりもする。 基本的に、1000ウォン札を駅員に差し出して駅名をいうだけで買える。 乗り換えもラインごとに色分けされており、駅ごとに番号がついているので降りる駅も分かりやすい。 つまりハングルや漢字の駅名が読めなくても、路線の番号と駅の番号だけで乗り換えもできる。

改札をくぐれば、あとは案内板の番号を目当てに進むだけ。 しかも、ソウルの地下鉄は明るいしきれいだ。 駅ごとにプラットフォームの天井とか面白く工夫しているところもある。 ラッシュもあるけど普通は他の人も乗っているので安心できる。 時々、物売りとかが電車に乗ってくるけど全然しつこくないのがいい。 (実際、寝たふりして無視している韓国人もいる。)

ちなみに、一番ややこしい駅は1,3,5号線が交わる鐘路3路だと思う。 鐘路のど真ん中の駅ということで、東京で言えば新宿・渋谷・池袋といったところか。 なんせ、ラインごとの乗り場同士が遠い。この駅の乗り換え時間は10分くらい見たほうがいい。 3以上のラインが交わる駅の乗り換えは時間的にゆとりを持った方がいいと思う。 逆に、ソウル駅や明洞はわかりやすい。人は多くてもすっきりしてるから。

ちなみに、メトロマップや主要駅の最寄地図は「KOREA RAINBOW」にも掲載されている。 あれ一冊あれば、地下鉄もめちゃくちゃ乗りやすいはず。
まず向かった景福宮の最寄駅はライン#3・駅#327だ。 改札を過ぎ、KOREA RAINBOWのメトロマップで次の駅の番号を確認してプラットフォームに降りた。 タイミングよくプラットフォームに滑り込んできた車両のドアが開いたところだった。

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地下鉄の駅の窓口
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改札口
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行き先案内
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KOREA RAINBOW
ソウル駅から景福宮までは6駅、約25分。 金曜午後の東大門方面へ向かう4号線は、座るところが見当たらなかった。 忠武路で3号線に乗り換え鐘路方面へ向かった。

地下鉄のなかで、KOREA RAINBOWをぱらぱらめくってみた。 KOREA RAINBOWは、横文字のタイトルだけど日本人向けの韓国の観光情報誌だ。 B5用紙サイズの大きさで約50ページある無料のフリーペーパー。とても使えるやつだ。 ソウル観光に関して、はっきり言ってコレさえあれば他のガイドブックは入らないくらい。 置き場所は、日本の空港だとチェックインカウンターで置かれているところもあるはず。 アシアナ航空の座席ポケットにも入ってた。

メトロマップ、韓国語のフレーズ集、観光スポットと駅のガイド、免税店の割引クーポンがくっついているので 見つけた人は、断固使い倒すことをお勧め。

PM4:00前、景福宮駅に到着。 駅構内にあるオブジェの小さな石の門の横をとおり、最寄出口に進んだ。

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フリーペーパーKOREA RAINBOW
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メトロマップと観光情報が掲載
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景福宮(キョンボックン)と国立民族博物館
ソウルには2つのユネスコ世界遺産がある。 宗廟(チョンミョ)と昌徳宮(チャンドックン)の2つだ。 景福宮は昌徳宮と同じくソウルにある王宮のひとつだがロケーションがいい。 背後にのっぺりした山を控えており、光化門と今は休館中だが国立中央博物館も隣接している。 しかも地下鉄駅の出口でてすぐだし。 景福宮は世界遺産ではないとの事だが、個人的になぜ?と不思議だ。見ごたえある王宮なのに。

景福宮では毎日、民族衣装を着た昔の兵士たちのパフォーマンスがある。 チケット売り場の前の広場で行われ、しかも無料。 時間帯は、AM10:00頃からとPM4:00頃の1,2時間。 今まで朝晩あわせて通算4回くらい見てるが、いつも韓国人の遠足や団体客がちょろちょろ見かける程度。 全然混雑していないので、写真も自由自在・撮り放題。 むしろ、なんで空いているのか不思議だが、これオススメ。 景福宮のパフォーマンスを見た後、駅とは反対側の敷地を進んで国立民族博物館に行った。

国立民族博物館は、メキシコのウシュマル遺跡を思わすような巨大な台座のうえに5重の塔がずーんとそびえていた。 チケットブースから入口へ続く道には、へんな顔したオブジェが並んでいた。 博物館の中は、きれいだ。アートな感じで。 のっぽさんみたいな人が子供たちに、紙細工を教えていたりもした。 韓国王朝、キムチ作り、お面、などなど展示品はバラエティに富んでいる。 小さいようで広い館内をくまなく、結局1時間くらいぐるぐる見てまわった。

機内食しか食べてなかったので、すっかり腹が減ってしまった。 ちょうど「歩き方」おすすめの「北村カルククス」が近くだったので行くことに。

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景福宮のパフォーマンス
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変な顔の板
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景福宮となりの国立民族博物館
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北村カルククス
今回の韓国旅行で、もっとも食べた韓国料理がカルククスだ。 カルククスは、一言でいえば、韓国うどん。きし麺みたいな感じ。 はっきりいって、美味い。好物になった。 後日、明洞ギョーザという超有名店でも食べたのだが、店ごとにスープや具が違う。 うどんのようなあっさりタイプもあればラーメンに近い味まで色々あった。

北村カルククスの場合は、あっさりタイプだ。 「歩き方」には、北村カルククスはさらにワンマンドゥも売りにしているとの記事が。 そこでカルククスとワンマンドゥをオーダーしようとした。

ところが、人のよさそうな中年ウェイトレスが「そりゃ食べれないだわよ~」見たいな事を親切に教えてくれた。 あいにく、メニューには写真がのってなかったで、うどんはともかく餃子のボリュームがさっぱり分からなかったのだ。 なにやら韓国語で説明してくれているのだが、こっちは英語+変な韓国語のため、どうにもInterestingな会話を繰り広げていた。

ふと、別のウェイトレスが運んでいたおにぎりのようで餃子っぽいものが目に入った。 「あれ何?ワンマンドゥ?1人分?」と聞いてみると、ウェイトレスがオーナーを連れてきてくれた。 オーナーは日本語が少し分かった。 「1人前何個?」ときくと「ななつ」とおしえてくれた。 7つ?それ王将のと同じ?と思ったが、とりあえずウェイトレスのアドバイスどおりカルククスだけを注文してみた。

出てきたカルククスは、きし麺みたいで、あっさり味のスープがなんとも美味い。スープだけでも吸い物として飲めるくらい美味い。 一杯平らげてから、これならワンマンドゥもいけるなと読んで追加注文した。 だが、すぐに運ばれてきたワンマンドゥは巨大な握りこぶし大の7つの餃子が皿に盛られていた。

・・・で、でかい。コレ餃子か?と半ば唖然。まるで肉まん。ふてぶてしいほどの大きい塊が7個も。 うどん一杯食った後とはいえ、その7つの巨大餃子はもはやバラエティ番組のノリだ。 遅ればせながら、ウェイトレスのアドバイスがやっと理解できた瞬間だった。

後で知ったのだが、「ワン」とは「巨大」という意味があるらしい。 じぇんじぇん知らなかったので、無謀にもウェイトレスのアドバイスを無視して巨大マンドゥに挑むことになってしまった。 だが、味は美味い。結果的に、じぇんぶ食べきった。(隣で例のウェイトレスがびっくりしていた。)

食べきったのはいいが、動けなくなるくらい腹いっぱいになってしまった。 何回「ムル ジュセヨ」といったか分からないくらい水も飲んでいたし。 挙句の果て、少し休んで店を出て、仁寺洞方面にゆっくり歩いていると、食べ過ぎのせいで腹が痛くなってしまった。 どうにかゆっくり、ひとり牛歩戦術を繰り広げながら、仁寺洞に到着した。

時計はPM6:00を過ぎており、だんだん暗くなってきていた。宿も決まっていなかった。 空港で教えてもらった、鐘路にあるホテルを探すことにした。

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国立民族博物館そばの北村カルククス
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あっさり味のカルククス
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巨大餃子・ワンマンドゥ
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北村カルククス店内の様子
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夜の仁寺洞通り
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鐘路で4泊、2,500yen
鐘路はソウル一の繁華街で、そのエリアは広い。 仁寺洞はそのなかの一つだ(と思う)。 そのおかげで、安くてもいいホテル探しは楽だ。

めぼしいホテルを見つけて、普通ふらっとハイって、「アンニョンハセヨ」と「オルマエヨ?」と言いながら紙とペンを差し出せば値段を書いてくれる。 続けて「サゲ ジュセヨ, Please」とでも言えば、5000ウォンくらいまでならまけてくれるところが半分くらい。 しかも、片言の日本語を話す人がけっこういるから、初めてのときでも意外なくらい簡単に手配できた。 今回は少々見つけにくかったが、PM7:00前には無事に宿を手配できた。

だが後日、今回泊まったモーテルをみた友達はこういった。 「怖い」「夜危なそう」と。ちなみに韓国人大学生が。 あえて言えば馳星周の小説(不夜城とか)にでてきそうな安モーテルだからだ。 でも1泊のお値段、日本円で2,500円。破格。激安。 しかも、仁寺洞通りまで徒歩5分でめちゃ近い。 はっきり言って、値段と引き換えに、今まで韓国で滞在した宿の中で2番目に低いランクだった。 だが、朝、韓国語や中国語が少し聞こえてきたくらいで、うるさくもないし別に問題もない。 寝言で「Shut Up!」と明け方に英語で叫んだが。

無事に部屋を確保した後、コインロッカー入れていたバックパックをとりにソウル駅に戻った。 その後、部屋に戻りビデオでディカプリオのザ・ビーチを再生しながら眠りについた。次にススム

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1泊25,000ウォンの安宿
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宿泊したモーテルの廊下
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